パケット生存時間を用いた確率的パケットマーキングによるIP トレースバック手法の提案
あらまし
送信元IP アドレスを偽装されていても送信元を明らかにするため研究されているIP
トレースバックの手法の一つに確率的パケットマーキング法というもの
がある.この手法はパケットが各ルータを通過する際に一定の確率でそのパケットが通過した経路の情報を書き込み攻撃パケットの経路を復元し攻撃者
の場所を特定するものであるが書き込み時上書きが起きる可能性があるためトレースバックの復元に必要なパケット数が増えてしまう.そこで、本論文で
はパケット生存時間(TTL)をマークする際の変数とした式で確率でマークを行い、各ルータでのマーク確率を変動させ問題の解決を図る.